今よりもっといい暮らしがしたいと願うことは、別におかしくありません。でも、今が幸せ、これ以上望む事はないって方が本当は幸せなんです。
スラム街で生活していようが、外から見て貧しいと言われようが、本人が幸せであれば問題ないんですよ。
幸せを感じる為には劣等感を排除する必要があると思うんです。私は何えめて恵まれているんだろうと。
宗教っぽくなってしまいますが、そもそもこの世に生を受けた事自体が奇跡なのですし、恵まれているはずなんです。
それなのに劣等感を感じるのは他と比較するからであって、要はお金なんです。
有り難いことに今の日本は一見すると大きな格差を感じずに生活できる社会インフラが整っています。歪みやほころびが生まれつつあるので将来的にはとてつもない格差社会になるのかもしれませんが、今はギリギリ総中流社会を保てていると感じます。
暮らしの中で目にするものは街にそびえ立つタワーマンションです。
私個人的にはそこまでタワーマンションへの憧れは強くないのですが、それでもこのタワーマンションに住むためにどれほどの資産が要るのかを想像し、自分が生涯で住める可能性が限りなく低い事を悟ると、なぜか虚しくなるんです。
実際にタワーマンションに住んでみてから、やっぱり一戸建てだよ、だとか、低層マンションに限るね、なんて言いたいじゃないですか。意外と住み心地がよくて気に入ってしまうかもしれませんし。
生活に最低限必要な衣食住の中で、衣と食は無理をすれば届くんですよ。どれだけ高いといっても、まあ死ぬまでに一度くらい贅沢すればなんとかなるかなと。
ただ、住はなかなかそうはいきません。圧倒的な価格の前に手も足もでないからです。
その象徴とも言えるのがタワーマンションなのかなと。目立ちますし、嫌でも目に飛び込んできますから。
タワーマンション住まいの方でお気を悪くされたらすみません。ただ、庶民の私から見たらタワーマンションの住民は苦労のない富裕層としか映っていませんので。お金持ちにはお金持ちなりの苦労もあるって?その話はまた今度。
今日本では都市部を中心に建設ラッシュでタワーマンションが続々と完成しています。ホント嫌でも目に入りますから、ますます劣等感を感じそうです。
こうなったら、もっともっとタワーマンションを建ててもらって、不動産の中古流通市場がもっともっと賑わうことを願います。
タワーマンションの供給が需要を上回ればもっと手頃な価格に落ち着くと思うんですよ。そしてそんな時代になった時、私は介護施設で介助される側になってるんだろうなぁ。あー悔しい。
最後までお付き合いいただき有り難うございます。