日本の社会にアメリカ社会の流れが浸透してきています。
合理主義に基づけば、「転職=キャリアアップ」、そして、「実力主義=格差社会」ということになります。
終身雇用の会社が減っている中で、あえて逆張りで終身雇用を掲げる会社が増えてもいいと思うんですけどね。(民間では難しいか。。)
私、若い頃は「日本の会社はぬるい!アメリカのように雇用を流動化すべきだ」と革新的に論じていました。
しかし、いざ自分が歳を重ねてみると、居心地のいい会社のままでいて欲しい。ドラスティックな改革はして欲しくない!と、保守的になっています。
自分では気づかない速度で革新論者から保守論者へ移行してきているのが恐ろしい限りです。
今の若い社員も、きっと昔の私のようにフラストレーションを溜ているのかもしれません。
私のように、歳を重ねるうちにギラギラした気持ちが収まり、のほほ~んと仕事をしたい派の人間に対して、「こいつ働かないのに自分より給料が上だなんて、許せない!」と若い社員達がハンカチを噛み締めているのかもしれません。
今の私の会社は、年功序列がかろうじて残っている状況です。が、徐々に実力主義とやらにシフトしてきています。
役職が同じであれば、10歳年上だろうが10歳年下だろうが、ほとんど給料が変わりません。けれど、社歴で若干の差がつくことで、かろうじて年長者のメンツやプライドを保てている状況だったんですけどね。
当然、役職が年齢を逆転!って事態が増えてきて、ギスギスしてきています。そうなんです、今の私の職場は、ギスギスしているんです!
いっそのこと、年功序列の会社に戻したらいいのにって思う事が何度もあります。
もう後戻りできないんでしょうかね。
信越化学工業みたいに年功序列がうまくいっている企業もあるのですから、ギスギスしている会社は、一度立ち止まって、年功序列に戻してみるのもいいと思うんですよ。
若い人の中にはギラギラしている人もいれば、のほほ~んとしている人もいるので、自分の性格に合う会社を選ぶ上で、選択肢は多い方がいいように思います。
のほほ~んとしているからといって、能力が低いわけではないので、むしろ協調性だったり面倒見がよかったりすれば、組織がうまく回るように思います。
だったら、そんなのほほ~んとした安定志向の強い人は、年功序列の会社にいた方が能力を発揮できて、会社にも貢献できるはずなんです。
なんでもかんでも「実力主義の方がフェアだし、若い人に支持される会社だ」とは言い切れないはずなんです。
年功序列の会社がいいって事を証明するためにも、今現在も年功序列の会社には結果を出して頑張って欲しいと思います。
バブル崩壊と低成長とリーマンショックからの長期デフレが招いた悲劇を早いとこ解消して欲しいなぁ。
私の会社に対しても、終身雇用とまではいいませんから、せめて年功序列であって欲しい!と切に願うのでした。
最後までお付き合いいただき有難うございます。