働きたくない人の目標として、完全リタイア、セミリタイアがあります。その目標に辿り着くためには、2つの方法があります。①不労によるインカム(=収入)が支出を上回る、②膨大な貯蓄を切り崩して寿命まで逃げ切る、この2つです。
サラリーマンである私は、②の貯金額をためるのには膨大な時間を要することになってしまい、それこそフツーのリタイアまで会社にしがみつくのと変わりありません。
完全リタイア、セミリタイアを目指すならば、①のインカムを増やしていく、というのが王道になるのでしょう。
インカムを増やすためには、会社からの給料の他に収入を得る方法を獲得する方法があります。働かなくても支出を上回るだけのインカムを得られる完全リタイアは、なかなかハードルが高いです。が、セミリタイアならば、ゴールが見えてきます。
しかし、しかしですよ、セミリタイアといえば、好きな時間に大きな責任を負わずに働くアルバイトで生活費の不足分を埋めていくというライフスタイルになる訳ですが、これがラットレースから抜け出した状態なのかといわれれば、なんか違う気もするのです。
そもそも、ラットレースといわれるのは、働いた分のインカムが支出で消えてしまい、働き続けるしかない状態のことを例えている訳です。
であるならば、アルバイトをしないと支出を上回るインカムを得られない状況、すなわちセミリタイアの状況では、ラットレースから脱出したというには早いと思うのです。
つまり、完全リタイアできる状況こそがラットレースを抜け出した状態と言える訳です。
私の理想としては、完全リタイアできる状況で起業して、ボランティアをして趣味を楽しんで、という生活が理想です。働く事自体は嫌いではないので、赤字にならなければ大きな利益をあげられなくても趣味の範囲で起業したいとは思います。
理想は別として現実的に完全リタイアするというのは、至難の業です。。
他力本願として、ベーシックインカムの導入に期待している自分がいます。
人口減少社会を迎える日本は、今後AI技術で人口減による活動をカバーしていくことに積極的になり、それによって経済活動がより効率的になって、企業収益が上がって、税収が増えるという未来。
日本はAI技術で効率的な経済活動を構築し、労働力がどんどん必要なくなり、失業者が増えていくのですが、同時に税収も増えているのでベーシックインカムによる生活最低保障を実現できる社会という未来。
優秀な若者は縮小均衡が進むと思って一度は日本を離れますが、ベーシックインカムが導入されるのであれば、日本に戻ってきて、イノベーションを生み出すという好循環が生まれると思うのです。
そんな社会が実現すれば、今よりももっと起業する人は増えるはずです。富の格差が拡大することは仕方ないのですが、失業者の増加による犯罪は減るはずです。銀行も融資しやすくなるので、世の中の通貨も大きく動きます。だってベーシックインカムがあるのですから、貸す側も使う側もそんなに心配する必要がなくなるんです。
頑張った人はより裕福になれますが、頑張らなかった人は最低限の生活しか保障しませんよ、ということ。裏を返せば、働かなくても最低限の生活は保障されますよ、ということです。
アメリカへの上納金を減らせば財源などすぐに確保できるのでしょうが、国際政治の政策上無理なのであれば、作り出していくしかないのです。
国会議員や、既得権益の固まりである公益法人、過保護に守られている公務員などにメスを入れていかないと、ますますギスギスした社会になって、実力と才能のある人が国外に流出していって、国難に陥るというのは普通の感覚の持ち主なら感じ取れるはずなんですが。。
理想を語る時、現状への不満が噴出してしまうのは悪い傾向ですが、政治家は自分の利益よりも大衆の未来のための改革を進めて欲しいものです。
さて、ベーシックインカム導入への想いが強すぎて話が大きく逸れてしまいましたが、サラリーマンである私がラットレースから抜け出すためには、現実的にはインカムを増やすことしかないようです。
リスクとリターンを天秤にかけて、まずは資産を膨らましていくしかないのです。インデックス投資、低コスト生活を地道に続け、プラスでアフィリエイト収入、ポイントサイト収入、配当金収入、たまにギャンブル・・・の収益を増やして、それでも25年~30年はかかります。
年齢でいうと、新入社員で入社してから地道に初めて40代後半~50代、私のようにほとんど貯蓄を意識せずに浪費して20代、30代を送ったものとしては、頑張って巻き返しても50代後半ってところでしょうか。。
さて50代後半で完全リタイアできました、さあ起業しようか、ってなるかなぁ。体力も気力も実感して落ちていますからね、その頃って。
うーん、ベーシックインカムを導入することのメリットはあっても、導入しないことによる経済的損失によるデメリットって大きいような気がする。というのが、私の今の意見です。あなたはどう思います?
最後までお付き合いいただき有難うございます。