下積み生活の尊さを学ぶ、バトルスタディーズ

放談
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モーニングに連載の漫画、バトルスタディーズは、PL学園の野球部をモデルにしているといわれています。初めの方に描かれる寮生活の厳しさたるや、漫画とは思えない緊張感が伝わってきます。

3年神様、2年平民、1年奴隷。体育会系(昔の運動部)を少しでも経験している方であれば、似たような環境を味わったことがあると思います。(大学に行くと、4年神様、3年貴族、2年平民、1年奴隷に代わります。)

1年生は奴隷のような扱いで雑用をこなしながらレギュラーを目指して練習をしなければならないのです。バトルスタディーズでは高校野球の世界で厳しいといわれるPL学園の寮生活が描かれているのですが、1年生の寮生活を一言でいえば、「地獄の修行」なわけです。

漫画なので笑って読み進められますが、リアルで経験していたなら、自分は1年生の寮生活を乗り切れただろうか。。自信がありません。おそらく脱落(脱走、退部)していた可能性が高いです。

憧れのプロ野球選手になるために名門高校にスカウトされて、自信満々で入寮した新入生に待ち受ける厳しい寮生活のあれこれが、細かく描かれています。実際のPL学園ってそんなに厳しかったの?と思って、YouTubeでPL学園のOBが語る厳しい寮生活の話を聞くと、あらかた事実だったようです。

厳しい、そして残酷な1年生の寮生活。どの先輩の付き人になるかで人生が変わるという理不尽さ。これって、サラリーマンの競争社会とも通じるものがありますよね。どの部署のどの上司に配属されるかで出世や給料が変わってくる理不尽さというものは存在しますから。

PL高校の寮生活にはリアルで暴力というものが存在していたという点では会社とは違いますかね。会社であれば上司に反抗したら左遷や降格という罰はあれども、リアルな暴力という行為は法律的に許されませんからね。

くそ生意気で天狗になって入寮してきた高校1年生に、厳しさとルールを教えていくための暴力が存在していた時代がありました。暴力をなくして、規律を守らせるにはどうすればいいのか。ネタバレになってしまうので細かくは述べませんが、時代に翻弄される高校生たちの葛藤なんかもリアルに描写されています。

下積み生活を知るからこそ、上級生になったときに下級生の苦しみが分かるのだと思います。会社も同じかな、20代、30代で仕事の厳しさやルールを叩き込まれるから40代以降でより広い視野と大きな責任をまかせてもらえるという点で。

それにしてもバトルスタディーズで描かれるPL学園野球部の厳しい世界には脱帽しました。PL学園以外の高校でも、体育会系の部活は似たような経験をお持ちかと思います。もはや尊いとしか表現できないリアルを過ごされ、人の痛みを知る方たちには敬意を持って接したいと思います。

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