早期リタイア、もしくはセミリタイア。どちらもサラリーマンの私は憧れてしまいます。
ただ、リタイアした後の話といえば、暇を持て余して後悔しただの、何の為に生きているのか分からなくなり死を待つだけの豚になっただの、あまりプラスな話を聞くことがなかったんですよ。
そんな中、ついに、ついに、最近ですが、リタイアして年間120日以上旅行をして過ごしているという夫妻に出会って話を聞く事ができました。
やっぱり現実にいるんですね、というか現実はかなり多くの方でそうして過ごしている方っているのでしょうね。なかなかお目にかかれないだけで。
とあるお店でいつものように夕食を食べていた時でした。「あなた、地元の人?」なんて声を掛けられたことから話がはずみ、その夫妻がリタイアしていること、年間120日以上旅行して過ごしていることを知りました。
国内を車であちこち巡っているそうで、翌日は日本海の方を見て回ると話されていました。
うーむ、私は翌日も同じ会社で仕事ですよ。。とほほ。
悠々自適とはこの夫妻の生活の事をいうのだろうなぁと、思いました。だって、実際私の周りで自営業をされている方なんか、しょっちゅうそんな夢物語を話されていますが、一向に実行しないんですよ。
「お店をたたんで、日本中を旅して回りたいなぁ、いつか。」なんて聞きます。そう、「いつか」は「いつか」のままなんです。
言うとやるとは大違いってことで、なかなかできないものなんです。
それだけに実際にお会いして話を聞けたことで、私の中ではリタイア後のイメージもできたことが嬉しかったのかもしれません。
兎にも角にもお金の心配はついて回りますので、一にも二にも貯金額を増やすことでしょうね、まずは。
そして、お金が貯まった時に思い切れるかどうか、にかかっています。むしろその決断が難しい。
まだ早いんじゃないか、本当に辞めてしまっていいのだろうか、リタイアして後悔しないだろうか・・・などなど、不安を上げればきりがなく、そうこうしているうちに年老いてしまうんです。
私の身近にも大勢います。夢を語ったまま年老いていった人たちが。
それはそれで幸せな人生だったのかもしれませんし、辞めてお金の心配をしながら旅行しても、ストレスが貯まるばかりでつまらないですもんね。
今回出会った夫妻の話では、会社を辞める前にしっかり資金計画を立てることと、使う予算を決めて無駄遣いしないこと、が大切だそうです。
聞いたところ、その夫妻が宿泊していたのはとても古びたビジネスホテルでしたから。豪華な旅館で食事付きで・・・なんて旅行ではない様子でした。
ビジネスホテルなんか、平日は安く泊まれますからね。食事もその街で庶民のソウルフードを味わえばいいことですし。これは国内旅行でも海外旅行でも共通していますが、国内旅行の方が言葉が通じる分、いろいろと安く済ませることができそうです。
あとは、余力のある資金を残しておくことも長く続ける秘訣だそうです。
夫婦で資金繰りを協力して節約した旅を続けていると、どうしても買いたい物が出てきてしまうそうです。その時に自分が欲しいけどパートナーが反対したら買う事ができず、せっかくの楽しい旅行の雰囲気が悪くなってしまいます。そこで、個人のへそくりみたいなお金で購入すれば、自分が満足できますからパートナーへの不満も募らせることがないとのこと。
そりゃそうですよね、いちいち自分の買うものにケチをつけられていては楽しくないでしょうから。
夫婦で別々の口座を持っておくってことになるんでしょうね。結局お金かいな・・・。
この世界で自分の好きなように生きるためには、ある程度の資金がないと夢が叶わないんだよ。(直接言われた訳ではないですよ。しかし、)なんだかそう言われたような気がしました。
最後までお付き合いいただき有難うございました。