オヤジ世代を懐かしむ、銀行員のドラマ「半沢直樹」

放談
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「やられたら やりかえす 倍返しだ」「ほどこされたら ほどこしかえす 恩返しです」

やっぱり面白い。

今回もまた半沢直樹にどっぷりハマっております。

時代背景はバブル崩壊後でも、まだまだ銀行員がエリートとしてうらやましがられていた頃ですから、登場するキャラクターの仕事に対する熱量がすごい!

一生懸命に会社のために働く人達が織りなす人間模様だから、見ている方も分かり易くてすっきりするんでしょうね。

現代であれば、銀行員は支店の統廃合によるリストラに怯え、AIに仕事を奪われる筆頭で不要だと言われ、もはや憧れの存在から哀れみの対象になりつつありますけど、ドラマ設定の当時はイケイケだったんでしょうね、きっと。

私は就職活動で銀行に就職しようか悩みました。カッコよくてエリートで高給取りで、一生安泰だと信じていましたし、いい時代のイメージが強すぎて、なんとなく銀行員になっておけば潰しがきくなんて思ってましたから。

大学で金融を学ぶゼミを専攻していましたので、私のゼミ仲間の半数以上は銀行に就職していきました。今ではメガバンクに就職した仲間も将来性が不安になって転職したり、悩んだりしていますから、時代って怖いものです。

そもそも、国の成長と銀行の成長は相関関係にあって、新興国のように経済がイケイケだと、資金調達が活発になりますから、銀行もイケイケで融資できますし、しっかり回収できるわけです。

しかし、経済が低調になると、とたんに融資が焦げ付いたり、借り手がいなくなってしまうので、銀行も厳しくなるわけです。しかもマイナス金利ともなれば・・・。銀行は大打撃ですわ。

てなわけで、今から銀行員を目指す学生は減るでしょうけど、「バブル崩壊直後で半沢直樹が年齢的に脂がのっていた時代の銀行員模様」としてドラマを見ると、不思議と元気が出てきます。

日本が世界第2位の経済大国であった時代の、エリートサラリーマンである銀行員達による熾烈な出世レースな訳です。熱くならないわけがないですよね。

「出世か 出向か」

銀行で働いた事はなくとも、世のおじさん達には共感できるテーマですし、脚本がよくできてますね。個人的に池井戸潤さんの本は大好きだったりします。

ドラマでいえば、一番感心するのは、嫌味なキャラクターを演じる役者さん達がいい味を出しているってことです。

極端に振り切った嫌な奴感を出しまくって演じてくれるので、半沢直樹を応援しやすくなるんです。

パワハラなんて言葉がなかった時代、実際はもっともっとひどくて、理不尽な上司や取引先が多かったんでしょうね。分煙もすすんでいなかったでしょうから、事務所内もタバコ臭かったんだろうなぁ、きっと。

とりとめない話になってしまいましたが、要するに半沢直樹がいた時代背景を知る私世代にとって、あのドラマはしびれるくらいに面白いってことです。

最近の若い子たちは半沢直樹をどう観てるんでしょうね。あ、うちの会社の新入社員はそもそもテレビはみないって言ってたっけ。もはやYouTube世代ということで。どおりで話が合わないわけだ。。

最後までお付き合いいただき有難うございます。

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