FIREをするために、資産の取り崩しシュミレーションをしてみました。何度も、何度も、いろんなパターンを想定して、年齢ごとの利率を変更して繰り返し繰り返しシュミレーションしてみました。
かなり慎重にシュミレーションを繰り返してみてわかったことがあります。それは、6,000万円を運用するだけでは完全リタイアが難しいということです。
取崩しは定額と定率とどちらのパターンでもシュミレーションしました。ちなみに定額の場合、月に20万円必要として年間で240万円必要として、キャピタルゲイン税20%を考慮すると、およそ310万円を1年間で引き出すことになります。
取崩し初めた数年で株式市場の暴落が起こった場合、かなりきついです。元本がガクッと減った状態から引き出すのでタネ銭が少なくなった状態からスタートするわけですからね。当たり前ですけど、タネ銭が減った状態では市場が回復してきても、スタート時の金額までなかなか回復しないんですよ。
45歳から取崩しスタートしていろんなパターンで取り崩してみますと、80歳過ぎたあたりで資金が尽きることが多かったです。60歳で確定拠出年金を元本に足してみたり、20年を過ぎた積立NISAを元本に足していったりしたんですけど、それでも80歳過ぎに資金が尽きてしまうパターンが多かったです。
まぁ、80歳まで生きられるのかどうか分かりませんし、45歳から35年も資金が持つのであればいいんじゃないかって話もありますけど、人生何があるかは分かりませんからね。おかねの取崩しシュミレーションは入念にやっておかねば。おかねだけに、なんつって。
月額20万円って、税引き前で定額だと310万円、定率だと4.7%を取り崩すことになります。定率だと、株式市場が暴落して元本が大きく減れば月に数万円しか取り崩せくなったりするので、とても生活できる状態ではなく、現実的ではないかもしれません。そういう年は定額に調整しながらシュミレーションしてみると、やっぱり80歳前くらいで資金が尽きてしまうことに変わりはありませんでした。
考えの甘さに愕然としました。今の好調な株式市場に浮かれてしまっていたことを痛感しました。4%ルールでも30年で失敗する可能性があるくらいですから、4.7%で35年というロングスパンでは言うまでもなく。。しかも、今回のシュミレーションでは感情的な部分を排除してますからね、実際は株価が下落して資産が目減りした時でも、いつも通り取り崩すという、メンタルの要素が関係してくると思います。
投資歴8年の私ですけど、長期投資とわかっていながらも含み益が好調な時は気持ちが大きくなって「少しくらい贅沢してもいいかなぁ」と、財布のひもがゆるくなり、含み損を抱えると「あぁもう少し早く利益確定しておけばよかった」なんて後悔しまくってますから。メンタルの要素はかなり大きいと思いますよ。
ビビッてしまって暴落時の現金クッションを厚めに持っていたのでは、投資効率が下がりますから本末転倒です。マジで難しいです。6,000万円だとカツカツだということが分かりました。これがね、7,000万円を超えてきたり、50歳からスタートしてみたりすると、年金までの期間が短くなるので90歳過ぎまで資産が延命する確率がぐっと上がるんですよ。
というわけで、このブログでは何度か6,000万円が早期リタイアのゴール!みたいなことを述べてきましたが、この6,000万円は真のゴールではなく、カツカツでしかも運任せのギャンブルでしかないってことです。願わくば7,000万円を運用、1,000万円の現金クッションで持つという万全の体制を取りたいと思うようになる一方で、そんな8,000万円も貯まることって、定年間際だし、アーリーリタイアとは言わないんじゃないの?っていうジレンマに陥っております。
早期希望退職募集!退職金5,000万円!とか、会社がやってくれないかなぁ(他力本願の運頼み)。あとは少しでも稼ぐ力を身に着けておくとか、ですかね。働くのが嫌いな私にとっては悩ましい問題です。